ヨモギ蒸し＆洗顔の見直しをせよ！

韓国伝統美容法効果のほどは？
新宿のコリアンタウンにある“ボーテナティエル”は、フランス語で自然美人の意。
“自然体で身体の中から美しくなる”という今回の企画テーマにピッタリ！
韓国６００年の歴史が誇るヨモギ蒸しをはじめ、韓国美人を生み出す美の秘伝を教えていただくべく、早速体験取材してきました。
オーナーの李聖姫さん自身も国内外のエステ・アロマセラピー資格を有するエステティシャン。顔はもちろん、首、デコルテにいたるまで、磨き上げた肌は透明感のあるお手本のような美肌！　一目見ただけで“普段、美容のために何をしているか教えてください！”と言いたくなってしまったぐらい。生まれつきの美肌の持ち主かと思いきや、
「若い頃、3年ほどおでこや背中などニキビがいっぱいで肌が大変なことになってたんですよ。決して肌質が丈夫でトラブルレスだったわけじゃないんです。だからこそ、お客さんの悩みもよくわかります。」
そんな話から始まり、挨拶もそこそこにまず李さんから質問が。
「普段、どうやって洗顔しているか教えてください。」
質問の先制攻撃 ー　普通に水かぬるま湯で洗っています。
「洗顔料やクレンジングはどんなものを使っていますか？」

超のつく敏感肌で洗顔料は使わないように医師に言われているので使っていませんが、クレンジングはジェルタイプの洗い流せるものを使っています。
「Mさんは？」
と同行のイラストレーターMにも質問。
「市販の洗顔ファームをよく泡立てて・・・・・。」
と言い終わるか終わらないかの内に
「泡は界面活性剤だから、あまりよくないですね。ひょっとしてオイルクレンジングをしていますか？」
と逆取材されている状態に。
「うちのサロンでは、クレンジングを含む洗顔方法が一番大切なので、正しい方法を教えことを徹底しています。次に使っている化粧品をお聞きして、本当に肌に合っているものなのか確認した後、施術に入っているんですよ。普段のケアが間違っていたら、いくらマッサージやパックをしても、肌状態は改善しませんからね」
と李さん。

では、正しい洗顔方法とは何を使って、どんな順序で行えばいいのでしょうか？
「肌質により異なりますが、まず日本人は洗い過ぎです。極端なことを言えば、洗い過ぎよりは洗い残しがあるほうがまだいいでしょう。先程お話した界面活性剤の入った洗顔料で（必要なタンパク質があるにもかかわらず結果的に）タンパク質を完全に分離・除去したり、洗浄力が強力なオイルクレンジングで顔全体を洗って、毛穴をさらに広げるようなことをしたり・・・・・みなさんが普段メディアでよく読み聞く常識とはかけ離れているかもしれませんが、これらは絶対にしてはいけないことです。正しくは、朝は水で洗い、お化粧を落とすときもオイルクレンジングは目もとなどピンポイントのみに使用してください。それも、水でぬらしてしぼったコットン綿棒にオイルを染み込ませて、メイク汚れを馴染ませて取るよう心がけてくださいね。決して、オイルで目元まわりをゴシゴシこすらないでね。そして、顔全体にはクレンジングミルクを使って、手早く洗い流しましょう。
間違っても、２度洗いはしないように。肌のつっぱりを感じる＝すっきり洗顔と勘違いしている方がたまにいますが、洗い過ぎは禁物です。スクラブ剤などを使っている方は、顔ではなく肘やかかとに使用するだけにしてください。」

洗顔方法以外に普段のケアで気をつけること、したほうがいいことはりますか？
「紫外線対策を普段のケアの一環にしてください。意外と知られていませんが、家の中にいるだけでも窓から入る紫外線は結構な強さ。壁からも紫外線は漏れ入ってくるのを知っていますか？SPF３０以内のものを基礎ケアの後つけることを習慣にしましょう。また、SPF値が高いもののほうが日焼けしにくいと思う方がいるかもしれませんが、それは大きな間違い。SPF５０などの日焼け止めはゴルフや海に行くときだけにしてください。」
聞けば、李さんは皮膚科や整形外科に勤めていたこともあり、エステティシャンとしての技術に加え、肌についての知識も豊富。
「リラックスできることを重要視するサロンもありますが、韓国では結果が出ないとお客さんはついてきてくれません。私自身、このサロンはリラクゼーションではなく、お客様の肌状態を管理することに意味があると考えています。普段のケアをお教えして、週１～２回、どうしても治らない、悪い状態を改善していく、そんな位置づけです。今するマッサージ（を含む肌のケア）で１０年後の肌が決まるんですから」
これらの頼もしい言葉にこれから体験するコースに期待は高まるのでした。